CAD/CAM冠
CAD/CAM冠について
これまで小臼歯部で保険がきく白い被せ物は、プラスチックの冠のみで、大変割れやすい代物でした。今回のCAD/CAM冠は、物性の安定した硬質レジンブロックをコンピュータで制御して削りだして作製される物で、さらに強度が増しています。
自費でのセラミック冠には強度も審美性も敵いませんが、少しでも銀歯を減らしたい方には朗報となります。
保険対象となる歯は、上下小臼歯4番・5番と、大臼歯6番(症例により制約有)
ハイブリッドレジン冠とCAD/CAM冠の違い
簡単に言うと、プラスチックの食器と陶器の食器との違いに似ています。
買ってすぐは、プラスチック食器もきれいですが、数年経つと黄ばみや汚れがつきやすく、そして落ちにくくなります。
一方、陶器の食器は、何年経ってもきれいで汚れも落ちやすいです。CAD/CAM冠もそのような感じです。
CAD/CAM冠
CAD/CAM冠は通常のハイブリッドレジン(築成)に比べ、工場レベルで高度な重合されたハイブリッドレジンブロックから削り出すため割れにくく堅牢です。
強度は約200Mpa以上(曲げ強度)、硬質レジンの2.5倍です。象牙質とほぼ同等の強度となります。高騰を続ける金属は使用しませんので、アレルギーの心配もありません。
メタルクラウンとセラミッククラウンの間を埋める位置づけとして、歯科医院と患者様の両方にメリットのある治療となります。